当研究所の鳩山友紀夫理事長は7月20日、来年の被爆80年のイベント準備のため来日している、非暴力を唱えたインド独立の父マハトマ・ガンジーのひ孫トーシャ・ガンジー氏と東京都内で会談し、世界に安定をもたらすための実践論や平和を目指す哲学について意見を交換しました。
トーシャ・ガンジー氏は、今回の訪日で広島の原爆資料館を見学したことに触れながら、「戦争がなくならない今、平和を希求する人たちは協力し合わなければならない」と訴えました。
鳩山理事長は自身の政治信念である「友愛精神」について言及し、「価値観の違いから対立するのではなく、価値観の違いを尊重して平和を作る。そういった友愛精神が今こそ必要と思う」と話し、対話の必要性を強調しました。
90分以上にわたった意見交換では、トーシャ・ガンジー氏が「戦争が勃発してから非暴力を語っても手遅れな場合がある」と語る場面がありました。トーシャ・ガンジー氏は「ですから、私たちは手遅れになる前に非暴力を実践しなければならないのです」と述べました。
これに対して、鳩山理事長は「価値観の違う相手だからこそ対話をしなければならない。争いを起こさないためにも、外交・対話が必要なのです」と同意しました。
「非暴力」と「友愛」というお互いの信念に関わる議論は尽きず、共有した思いを世界中に広げていく努力を続けて行くことで一致しました。